自分で表現できるようになる

昨年のことですが、生徒さんが学校のミニコンサートに参加されたときのお話です。

生徒さんの話によると、参加したい人は、演奏を先生に動画に撮ってもらい、良かったチームは給食の時間映像で流してもらえる、ということのようです。

昨年もお姉さんとお友達と3重奏で参加された生徒さん。

今年はお友達と、童謡の「虹」を弾くことにしたよ、と教えてもらいました。

私は彼女の、虹を、聞いたことがなかったので、ぜひ聞かせて、とお願いして弾いてもらったところ…

すごく音楽的に、弾けていて驚きました!

ビブラートや盛り上がりも、ばっちり。

体も呼吸を使って弾けていて、素晴らしかったです。

弓使いなど、簡単なアドバイスだけしましたが、音楽的なことについては彼女の表現したいことがちゃんと伝わる演奏だったので、ほとんど言うことがありません。

これこそ、私が生徒さんになってほしい「自分で表現できるようになる」姿でした。

彼女は私が教えなくても、今までの経験や感覚から、こういう風に弾こう、というイメージを持って演奏できるようになっていたのです。

生徒さんのこういう成長した姿をみると、本当に嬉しくて教師をしていて良かったなぁ…と思います。

余談ですが、生徒さんによると、虹の合わせを教室でしていたところ、アンコールがおきて、教室の外まで見に来てくれるお友達でいっぱいだったそうです笑。

生徒さん自身も私も、とても自信になった嬉しいエピソードでした。