ヴァイオリンを弾くときどうしても楽器が下がってしまう…
そんな悩みをよく聞きます。
そもそもどうして下がってしまうと良くないのか、というと姿勢か悪くなると音の響きも下にいってしまうからなんです。
イメージでいうと、頭から紐でつられている人形のような姿勢でいると、とても自然で背筋も伸びて弾くことができます。
これが基本の姿勢です。
かと言って、いつも背筋をピンと伸びしているわけではなく、自分が今弾く弦によって少しずつ姿勢は変わることはご存知ですか?
例えば高音の弦を弾くときは、できるだけ胸を張り、楽器も上げますよね?
ところが、同じ姿勢で低弦を弾こうとしてもどうしても、良い音が出ません。
低弦を弾くときは、少しだけ左肩を前に持ってきて、弓のところまで迎えにいくような形になると、良く響きます。
けれど、低弦でも高いポジションになるとまた少し姿勢が変わってくるわけで…。
何が言いたいかというと、基本の姿勢で弾くことができるようになったら、今度は少しずつ自分の弾きやすい場所まで楽器を持っていくことが大事です。
楽器を少し自由にしてあげる。
固定しすぎない。
そうすることで様々な音色か出せるようになります。
言葉にするとなかなか難しいのですが、すごく上手な方の演奏を見てみると、固まって弾いている方はいないですよね?
楽器と演奏者の体が、1つになっているようにみえるのではないでしょうか。
どうしてもきちんと弾くことに集中すると、固まってしまいますが、
少し自由に、呼吸するように、
演奏してみてくださいね。
きっと少し解放されて、今までにない音が出てくれると思いますよ!