ヴァイオリンを独学で弾くのは難しい理由

久しぶりにレッスンのお話をしようと思います。

割と最近入会してくださった生徒さんのお話です。

お時間がなくしばらく独学でヴァイオリンを練習されていて、きちんと良い音を出したい、ということで私のところに来てくださいました。

それまで独学で演奏されていて、少しクセがありましたので、ボーイング、左手の指の置き方、を丁寧にレッスンしました。

ボーイングについては、スピード、圧力のかけ方について私がお手伝いすると、とても響く音が出せるようになってきました。

本当にちょっとしたコツなのですが、実際に手をとり、ボーイングを一緒にするだけで驚くほど音が変わるのです。

ただ弓を動かすのではなくて楽器を共鳴させる、という意識を持つだけでそれまでのものとは全く違う質の音になります。

また、左手についてですが、左手の小指(4の指)を使うとき、届かそうとするあまり、手首をカクンと曲げた状態で置こうとする方が多くいらっしゃいます。

その状態では、まず届かないですし、弾き続けることは難しくなってしまうのです。

手首はできるだけまっすぐ自然な形の手首のまま指を置くように弾いてください、とお伝えしたところ、最近はかなり良い形でできるようになってきました。

ご家族の方も、音が変わってきたね!と言ってくださったそうで、とても喜んでくださっています。

近年独学でヴァイオリンを、という楽譜なども出ていますが、やはり自然な音の出し方やくせのない弾き方をするためには、専門家のアドバイスが必要だと私は思います。

自分でやってみたものの、何故か良い音が出ない、うまくいかない、と感じたら、ぜひ一度体験レッスンを受けてみることをおすすめします。

今までに感じたことのない響きの音の世界が広がるかもしれません♪