皆さんは、「さよならマエストロ」というドラマをご覧になっていますか。
私は、実は副題の「父と私のアパッシオナート」というのを見て、いまいち乗り気ではなかったのですが(なんとなく楽語をカタカナにしてしまうあたりが許せなくて) 、
一度見てから、大好きなドラマになりました。
何がいいなぁと思ったかというと、西島秀俊さん演じる指揮者さんの音楽に対するアプローチが素晴らしく、私にとって共感を覚えるものだからです。
彼は音楽のイメージをとても大切にしています。
自分の音楽を押し付けるのではなく、多様な感じ方を受けいれている姿勢は、私の目指す音楽教師そのものです。
演奏者や生徒の立場になってほんの少しのアドバイスで影響を与えられたり、生徒のイメージする音楽からインスピレーションを受けて進化し続ける教師でありたい。
私にとって、そんな決意を新たにさせてくれるドラマでした。
この後の展開も本当に楽しみです。
それにしても俳優さんは素晴らしいですね。
西島秀俊さんの指揮も芦田愛菜さんのヴァイオリンもずっと練習してきた演奏家のように見えます。
ドラマの通り、クラシックを愛好する人は今の日本にはそう多くはないでしょう。
けれど、こういうドラマで音楽の持つ力を感じたり、素晴らしい名曲をたくさんの人に知ってもらえるといいなぁと思っています。
もっともっと日本でクラシックが身近な音楽となりますように。