今回は久しぶりに生徒さんの話をします。
彼女は幼稚園の頃からヴァイオリンを始めました。
音符もあっという間に覚えるし、譜読みもとても速くて、頭の良い子だなーという印象でした。
お母様に聞いても猛練習している様子は無かったのですが、あっという間に弾けてしまう子なのです。
ただすぐ弾けてしまうが故に、細かく丁寧に、というところまでなかなか至らなかったのですが、つい最近、彼女もひと皮むけてレベルアップしたな!と実感しました。
まず彼女は、あまり好きではなかった音階を丁寧に弾けるようになったのです。
音と音のつなぎ目や移弦する時の雑音が驚くほど減りました。
嫌いな練習を丁寧にできるようになったのはすごい進歩です。
そして1番の成長は呼吸です。
曲を弾く時に、呼吸ができるようになったので、まるで別人のように音楽的に弾けるようになりました!
呼吸というのは、ただ吸って吐くだけでなく、弱拍の時に吸って強拍の時に吐くことが自然にできることです。
運指や運弓に気をとられたり、音楽を感じていないと自然に呼吸することは難しいのですが、
それができるようになると、右手の動きも自然になるため、音も、上がる拍、強い拍、フレーズがきれいに出るようになります!
聞いている人も一緒に呼吸ができるように演奏すると、気持ちが良いですよね。
彼女はまだ小学校2年生ですが、それができるようになったことで、ずいぶんお姉さんの音楽になって、心地よい演奏ができるようになりました。
これから本当に楽しみな生徒さんです♪
みなさんも演奏する時は呼吸を意識してみてください。
きっとワンランク上の演奏に近づけると思いますよ♪