青のオーケストラを見ました

ヴァイオリンを始めよう、と思われる方の中にはドラマやアニメを見て、憧れて…という方もよくいらっしゃいます。

生徒の1人に、「4月は君の嘘」というアニメを見てやりたくなりました、とヴァイオリンを始めた子がいます。

私はヴァイオリンのドラマだと、俳優さんの指や手の動きと音楽が合ってないことが、つい気になってしまいあまり見続けることが出来ないのですが(多分ヴァイオリン弾く人あるあるだと思います笑)、その子のおすすめでアニメを見たところ、手と音楽の動きの違いがあまり気にならないことに気づきました。

そして4月から「青のオーケストラ」というアニメがスタートすることを知り、見てみたのです。

天才的なヴァイオリンの才能を持つ少年が、ある事件を機にヴァイオリンをやめて無気力な生活を送っていた。

そこで、有名なオーケストラ部のある高校を目指すヴァイオリン初心者の少女と出会い、自身もまたヴァイオリンを始めてオーケストラ部を目指す。

という話のようです。

2回目までは少女と出会い、久しぶりにヴァイオリンを弾く喜びに気付くところまでしか描かれていなかったのですが、カノンやメンデルスゾーンのコンチェルト、パガニーニなどヴァイオリンの名曲がちょこちょこ出てきて、なかなか面白かったです。

これから、少年がオーケストラに入ってからの葛藤、挫折、成長が描かれるのでしょうか。

私は音楽高校.大学出身のため、部活でオーケストラをやる、という感覚は分からないのですが、初めて音楽高校に入ってオーケストラの授業を受けた時のことは今でも忘れられません。

初めての曲は桐朋の校歌といっても良いのでは?とみんなが話すほど馴染みのある、モーツァルトの弦楽セレナーデでした。

事前にパート譜を配られ、突然、授業で、「はい、合わせます」と先生が指揮を降り出しました。

私は高校で初めてオーケストラに参加したのですが、はじめから規定の速さで最後まで通せたこと、またみんなのレベルの高さに驚きました。

1人では感じることの出来ないハーモニー、湧き上がるような音色。

感動と同時に、すごい世界に入ってしまった…とちょっぴり怖気づいたことを思い出します。

けれど、みんなで合わせる音楽の迫力を知り、ワクワクが止まりませんでした。

これから「青のオーケストラ」を見る度に、学生時代のちょっとしたことを思い出して、甘酸っぱい気持ちになるのかな、と思い、楽しみになりました。

私のところには、部活やアマチュアのオーケストラに参加していて、弾けないところを私と一緒に練習する、という生徒も来ています。

オーケストラに興味をもってヴァイオリンを始めたい方はぜひ1歩踏み出して見てくださいね!